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ことばの変化 SF短編読後140 [まえがきからの啓発]

表題「ひとにぎりの未来」から短編「フィナーレ」を取り上げた。
星新一 ひとにぎりの未来 新潮文庫 1980

これを読んだ後にとても驚いた。
登場人物は、三木清の人生論ノートを読んでいるのではないかと、疑ってしまった。

人生論ノートの一節にこんな文章がある。
「執着する何ものもないといった虚無の心では人間はなかなか死ねないのではないか。」
三木清 人生論ノート 角川ソフィア文庫 2017 12p

ショートショートと、哲学のことばと重ね合わせるのは、そもそも無理な話。
物語に登場する人物たちのそれぞれの想いを、
どういった次元の心理を投射するかを想像する楽しみというのは、
読者側の勝手な推量ではあって、作者や登場人物には無関係である。
その勝手を書くのは、まさに勝手ではあるが。。。

でも、思うのは、小説であれ、随想であれ、そこにある人物が
過去から現在に至るまで、いかなる歴史を経たかを反映させるには、
かなり緻密な思いで、設定をしておかないといけないだろう。
底辺に哲学があってこその物語足りうるなのかもしれない。

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