SSブログ

ことばの変化 貞観政要 [まえがきからの啓発]

”僕は、価値観の押しつけが大嫌いです。価値観や人生観は人それぞれ固有のものですから、
他人がああしろ、こうしろと強制することは本来的にできないと思っています。”
出口治明 座右の書『貞観政要』 角川新書 2019 はじめに

著名な著者が座右の書として、大切にされていた書ゆえの解説であり、
素直に読み出せるところがすごいなあと思うし、内容もまたすごいと思った。

家庭にせよ、グループにせよ、その組織を取りまとめるには、きちんとした恒常性がないことには、
治るものも治らないというのも、孔子のことばにもある通りだと思う。
「はじめに」だけでも読んだだけで、この書の虜(とりこ)になってしまったのも自然なことだろうと思う。一気に読めてしまう。一読する価値のある書だと思う。

この書が教示するところの一つは、著者が「おわりに」で書かれているが、
「これからのリーダーに必要な力とは」、4つの力が必要で、その中の一つ、「強く思う力とは、やりたいことがはっきりとしていること。ヴィジョンがあることです。」(258ページ)という。
他の人を巻き込む以上、共鳴できるものがなければ、道はなかなか通らないからこそ、と思う。


貞観政要の全訳注は、別の出版社から出されている。日本語訳は平易でわかりやすい。
(呉兢 石見清裕訳注 貞観政要全訳注 講談社学術文庫 2021)
上記の書を見た後、同じ項目を逆引きしていたりする。

全訳の著者によれば、「『貞観政要』と聞くと、唐の太宗が立派な言葉を述べ、その謙虚な態度に臣下が応えるという、理想的な政治のあり方が記されている書物と思うのではないだろうか。確かに、そのようなことは書かれている。それは事実である。(中略)しかしながら、太宗がそのような姿勢を見せるのは、貞観一桁の時代のことである。貞観十年を過ぎると、太宗は怒りやすくなり、…(略)」とあとがきに述べている。
所期の目的を達した後で、時間が許せば、両方の書を読むのも良いかもしれない。
ビジネスで、表と裏も視野の中にあるという視点は、蛇足になるかなあ。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。