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ことばの変化 哲学書 人生から [まえがきからの啓発]

”人間に与えられた寿命は決して長くはない。
私たちは寿命を浪費しているというのが事実である。人生は十分に長いのである。”
草柳大蔵 セネカ わが死生観 三笠書房  1988 腰帯表紙裏面のお知らせ
(本文 人生の短さについて 24ページ)

この本を本屋で手にしてパラパラとめくる中で、ブックカバー表紙裏に書かれていたことばが目に入った。
どこのページに、どのような経緯で、この文が書かれているというだろうと探したものだった。

今もそうだろうが、生きるための指針というか、核となる指標がほしいと思う。
常に同じとは言わない。根底となるものはないのかと、自分の主張を曖昧にし、
他を頼りにして、迷っていた中、触れたことばだったと思う。
この本を手にすると、自分で短くしていたのだと、改めて気付かされる。

時間だけではない、手元に必要なときに、お金がないものである。

”節約の心がなければ、どんな多額の富も充分と言うことがない。
虚飾を遠ざけ、物事は見せかけによらず、実際の効用を計って判断する習慣を身に付けよ。”
草柳大蔵 セネカ わが死生観 三笠書房 1988 序にかえて から
(本文 心の平静について 169ページ)

虚飾を近づけ、見せかけを見た。
警告することば通りの内容でやり過ごしたのかもしれない。
本物を見極める知識技量はあるか。自分は何を知っているというのか。
人のことばを素直に聞くことができたのか。その人物は信用できる人だったのか。
その時、自分はなにをしたかったというのだろうか。

怪しげな電話やメールは日々あるが、自分に核となるものがなければ、うかうかと応じてしまう危うさを感じる。迷いました、で通用するとは思わない。
自分の真の姿を見つけるとき。「それって、本当の君の姿なのか」と。

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ことばの変化 津波 [まえがきからの啓発]

”私が読者にとくに伝えたいことは、「避難すれば助かる」という事実である。
そのためには、まず津波に関する知識の絶対量を増やすことが先決である。”
河田惠昭 津波災害 岩波新書1286 2010  はじめに から
河田惠昭 津波被害 増補版 岩波新書1708 2018

この新書は、2010年に初版が出て、その3ヶ月後に東日本大震災に遭遇し、2018年に増補版が出版された。 初版の「はじめに」あるのが、上記に引用したことばである。
増補版では、津波の知識を述べた第1章から第4章に、「第5章 東日本大震災の巨大津波と被害」、「第6章 南海トラフで予想される巨大津波と被害」の章が追補され、被災された自治体の支援を務めた経験を踏まえて、津波のメカニズムなどが書かれている。

本文を読み返す中で決定的だったのは、「逃げる」ことがキーワードになっていると受け止めた。
逃げるためには、自分が住んでいる場所の特性を把握し、事前に把握している、海とは反対方向の高台を目指して、逃げることを主張していた。

車での移動が時速5キロメートルという、歩行者が歩く速度で移動するのと同じという数字(176ページ)も、逃げる手段を考えさせる。しかも、歩行者が避難場所まで歩いた距離は平均438メートルだったというから、あまり遠い距離とも受け止めにくかった。
場所にもよるだろうが、さっさと歩いて逃げた方が得策ということだろうか。

著者は、多くの情報に接しているためか、「逃げない高齢者」との関わりについても、多くの提言もしている。逃げないことで被災されたデータを得ているためでもあるのだろう。

個人的な経験となるが、熊野古道を歩き、海南市に汐見峠(海抜33m)という場所があった。そこは、津波から避難した住民の場所として紹介されていた。これ以外にも、和歌山県には、それぞれ場所で言い伝えが残されている。
住んでいる地域の特性を事前に把握しておくことが、著者の意図するところだろうと思う。

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ことばの変化 地震 [まえがきからの啓発]

”日本は世界有数の地震国であるが、過去千数百年に及ぶ文字記録が残されており、
この間に起きた地震の年月日や被害を知ることができる。”
寒川旭 地震の日本史 中公新書1922 2007 増補版2011 はじめに から

この新書を手にしたのは、腰帯のメッセージが鮮烈だった。
「平安時代に起きた東北巨大地震の18年後には、南海大地震が起きている!」とある。
赤書きの数字を見て、えっ、ホント!? どこに書いてあるのかな?と思いつつ。
非常時の持ち出し品も準備できていないからなあ、とも。

また、「縄文時代から現代まで、地中の痕跡や古文書などを駆使しながら、地震で綴る日本の歴史」と記載されていた。
それは、自分にも何か地震について、わかることがあるかなと自分に期待した。

2011年の増補版にあたり、「増補版のための補遺 東日本大震災のあとで」という項目が加えられており、その当時と直近の地震の怖さを思い起こしつつ、かつ、私たちの先祖のご苦労をも噛み締めながら、拝読させていただいた。

末尾には、「九世紀の地震活動は、(略)将来に向けての教訓を得ることができる重要な時代」と同時に「日本列島が地殻変動で形成されたことを改めて実感した」と著者は述懐されており、そのことばをすぐに飲み込むことができなかった点で、改めて精読を要すると反省した。

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ことばの変化 世界と日本 [まえがきからの啓発]

寺島実郎の著書「二十世紀と格闘した先人たち」選書版へのあとがきの中で、
副題にあった”人生を衝き動かすもの”の文中から、
”自分の人生の意味を問い詰めざるを得ないような壁のようなものに直面した時、何が彼らを力づけたのか。一つは使命感の再確認である。結局、「自分は何をするために生きているのか」という設問に向き合い、時代の中での自分自身のテーマの照準を絞ることによって、何かをなす人生への歩みだしたといえよう。もう一つは、出会いであり、人間関係である。”
寺島実郎 二十世紀と格闘した先人たち 新潮文庫 2015 384ページ

著者の二十世紀に生きた先人の人生を辿り、そして、今を生きる”我々”に向けて、カッコ内に込められたメッセージがとても新鮮に映る。
そして、自分がなすべきことをきちんと頭に置いて、テーマの遂行を着実に進んでいるんだなあ、と受け止めることができた。

自然発生的に、じゃあ、自分は?という問いになるだろう。それは無謀というもの。
答えというか、設問に対する回答はきちんとは出せていない。
それは、振り返るのには、まだ早いからだと、虚栄を張って、言い訳をするしかない。
現実を見ろ。と言われてしまうけど。

著者は述べる。
” 今、我々が向き合わねばならない課題は正に21世紀の世界潮流の中での日本のかたちであり、役割なのである。”
寺島実郎 能力のレッスン263 1994シンドロームを超えて 世界2024年5月 岩波書店 93ページ

そんなことばが、身近にあった。
明日への活力としたいことばだと思う。
めげないで。

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ことばの変化 SF短編読後140 [まえがきからの啓発]

表題「ひとにぎりの未来」から短編「フィナーレ」を取り上げた。
星新一 ひとにぎりの未来 新潮文庫 1980

これを読んだ後にとても驚いた。
登場人物は、三木清の人生論ノートを読んでいるのではないかと、疑ってしまった。

人生論ノートの一節にこんな文章がある。
「執着する何ものもないといった虚無の心では人間はなかなか死ねないのではないか。」
三木清 人生論ノート 角川ソフィア文庫 2017 12p

ショートショートと、哲学のことばと重ね合わせるのは、そもそも無理な話。
物語に登場する人物たちのそれぞれの想いを、
どういった次元の心理を投射するかを想像する楽しみというのは、
読者側の勝手な推量ではあって、作者や登場人物には無関係である。
その勝手を書くのは、まさに勝手ではあるが。。。

でも、思うのは、小説であれ、随想であれ、そこにある人物が
過去から現在に至るまで、いかなる歴史を経たかを反映させるには、
かなり緻密な思いで、設定をしておかないといけないだろう。
底辺に哲学があってこその物語足りうるなのかもしれない。

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ことばの変化 SF短編読後108 [まえがきからの啓発]

表題「ひとにぎりの未来」の短編「異変」を読んだ。
星新一 ひとにぎりの未来 新潮文庫 1980

星新一のショートショートの中で「食べる」ということに興味を持ち、
どのように描かれるのかを期待していた。
家族で食堂でいつものように食事をするという内容が含まれているが、
ストーリーを読み進めていくと、とてもびっくりした内容になっていた。

これは、現在の今の自分にとって、考えるべき内容を示唆しているだろうというのが、
読後の感想だった。

自分がもしも50年前、この短短編を書くとしたら、どんなストーリーを想定しただろう。

50年前でも、マスコミや政府が公表しているように、食料自給率という課題はあった。
コメの作付け面積が低下しているという指摘もあった。
そして、それには、農業で働く人たちの高齢化が指摘されていたし、
兼業農家も増えて来つつあることも指摘されていたように思う。
学校の社会科授業で、教師がこれからの農業の大変さを説明していた。
同級生の中には、その解決には、アメリカのように大規模化集約農業にし、
機械化をもっと進めるといいとか、農業の主体を個人ではなく、
企業が行うことが効率性という点では優れているなど、と指摘していたことを思い出す。
また、海外からの輸入がもっと増えるということも、話が出ていた。

50年経過した時点で、この問題は解決していないようだし、
それに、現時点では、フードロスとか、「MOTTAINAI」プロジェクトや、
環境への影響という項目が加わり、ショートショートという段階でなくなってきた。

現実の問題になって、自分たちそしてその子孫にまで影響が及び始めている点で、
この「異変」というネーミングも、今日を予測するサイエンス・フィクションそのものだと
感心してしまった。

慌てて、ネットで調べてみると、カロリー供給という点では、
ジャガイモなどのイモ類の作付けが不足を補うのに好適であるとあった。
そうか、ネコの額ほどの庭にはなるが、イモの選定を始めることにしよう。

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ことばの変化 SF短編読後125 [まえがきからの啓発]

星新一のショートショートから、SF短編1つを取り出した。
主人公はどんな食べ物を食べているかが興味の対象だった。

表題「ひとにぎりの未来」の中の一話「番号をどうぞ」では、
食べ物は食べず、いや、食べられず、主人公のエヌ氏が、必死のストーリー展開だった。

主人公の置かれている社会背景は、すべてに番号が紐づけられていた点は
現代社会と、まるで同じ、いや、それ以上だったかもしれない。
SFが書かれた時代から考えると、すでに、50年後をも見越した設定だった。

番号を紛失する、あるいは手元で照合できないことがあると、
その番号によって受けられる恩恵の一切が得られないことを
予告するようなことが示唆されていた。

生身の本物の自分であることを証明する術がないことを考えると、
それこそ食いっぱぐれて、怖いなあ、と感じた。

このSFストーリー、救済手段が作り出されていなかったら、もっと怖かった。
エヌ氏は、必死に闘ったと言えるだろう。
これって、今日でも同じ悩みがあることを言い当てている。

エヌ氏が一人だったから、読む方は、落ち着いていられたのかもしれない。
n=1が、n=無限大ならば、パニックだろう。

今夜もまた、21時を回った時間帯に、電話がなる。
かける側の国の時刻が、日中だからだろう。
番号はすでにグローバル化しているのだろう。

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ことばの変化 グーグル [まえがきからの啓発]

”経営者をしていて意外だったのは、プロジェクトチームにとんでもない野心を抱かせるのは、とても難しいということだ。どうやらたいていの人は型破りな発想をするような教育を受けていないらしい。”
エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル、ラリー・ペイジ(序文)、土方奈美(訳)
How Google Works 私たちの働き方とマネジメント 日本経済新聞出版社 2014 序文から抜粋

日頃お世話になっているGoogleだから、というわけでもないだろうけれど、GAFAM、ビックテックの世界戦略に、ちょっとだけ興味があって、この本を手にした。
そして、なぜこの本が公開されたのかと思ったが、序文の末尾に、「みなさんにもありえないことに挑戦していただきたい」とあった。
オープンなんだ。吸収できるところがあれば、どうぞ。人材確保するなら、何に着眼するかもお教えします。マネジメントを公開しますというところだろう。

その中で、やはり目を引くのは、序文にあるように、人材のモティベーション(動機づけ)あるいは、やる気に火をつけることの難しさにあると証明しているみたいだ。
いえ、野心( 原文単語;ambitious )です。しかも、「とんでもない( 原文単語;super )」という形容詞付きの。そう、有名なボーイズ・ビー・アンビシャスと同じ感性かもしれません。

それはそうだろう、そもそも論となるが、最初に「とんでもない野心を抱く( 原文句;kind of moonshot thinking )」なんて、学校の教育課程というか、その後の実生活の中でも、ありえないだろう。そして、「型破りな発想」などをしようものなら、教室の廊下に立たされる(それはないけど!)。企業なら始末書かなあ。それで済めばいいけど。
言われた通りに塾に通い、問題を解いて、答えをだし、答案用紙には満点ハナマルが書いてあるのが、求められる国民像だから、だろうか。
幕末の坂本龍馬の心境には、ならないけれども、事業を起こし、成果を結ぶには、何かしらの決意と野心が必要なのかな、と。

そして、ラリーが吐露するように、上に立つとき、人を引っ張っていくには、何かしらの知恵が必要なんだろう。
でも、それを精神論で片付けたくないですよね。
みんなの力が結集したときこそがすべてだろうと思うから。

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ことばの変化 適応障害 [まえがきからの啓発]

”これからの社会においてはAIの進歩などによって、さらに既成概念やこれまでの常識では適応することが困難になっていくことが予測されます。本書で私が言いたいことは、そうした時代にそもそも適用しなければいけないということではありません。”
和田秀樹 適応障害の真実 宝島社新書620 2021 はじめに から

世の中が変われば、その変わった世の中にすぐさま適応するなんて、なかなかできないと思うのが本音かもしれない。ちょっと抵抗感を持つ、そのことの方がむしろ正直なのかもしれない。

けれども、新聞・雑誌、マスコミなどをみるにつけ、労働条件が良ければ、転職は当たり前のように受けとめてしまうようなこともあるし、貯金がほとんどない状況なら、なおさら少ない投資金額からでも投資を始めるのが普通という、この変化。
そのことば通りの受け止め方でいいのだろうかと思う。
< それなら、私がお教えしましょう >というレクチャーが始まるのかもしれない。

ぼやくにしても、ぼやく先がない。ぼやけば、むしろ、叱咤激励されて、その場に放り出されるかも。火中の栗なんていうレベルの話じゃないのかも。

適応障害という疾病がそもそもどういう症状かは、この新書を読み、そこで初めて理解することになるだろうが、読む中で、「適応障害になりやすい思考パターン」もあるというから、自分はどうかなと、まるで占いや姓名判断をするかのように自分を振り返ることもできそう。

多くの患者を診てきた精神科医だからこその助言も見出されるのかもしれない。
だからというわけでもないが、「はじめに」のコメントにあるように、適応することが前提となる治療をするわけではないという旨のコメントは、救いにもなる。
医師からも強制されたら、それこそ逃げ場がなくなるようなもの。
血の池で出会う蜘蛛(くも)の糸、その一本にありがたみを感じる。

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ことばの変化 警告から [まえがきからの啓発]

”仕事であれ、人生そのものであれ、成功したければ将来を予測しなければならない。”
ジム・ロジャーズ 日本への警告 講談社+α新書 2019 はじめにから

2019年に発行された新書のはじめにで記載された一文である。
このことばが古びたかと言えば、そんなことはない。
むしろ、実にストレートな警告として、こころに響いてくる。
読み終えた時、公開されている、小さな?隠れた?データをどう捉えて、
どう理解するべきか、そして、キーは、どうアクションするかが問われる。

ただ、その結末が、自分個人の経済的な繁栄そのものを意味するのか、
それとも、俯瞰して、この国の幸福を見出せたときなのか。
見直す時は、今なのか。
いや、将来にもっと目を向けていきたい。
そこに「予測」という自分なりの答えが見出せるのか、と。

著者ジムは、答えを得ることためだけに限定したことばを用意しているわけでない。
自分に起こる変化に向けた意識にも言及している。
自分の内面にも目を向けないといけないようだ。

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